街のデザインとスナップ写真

2019.06.12

NOKTON Classic 35mmで撮るスナップ写真01

LEICA M Typ240 / Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 SC

何を撮ろうとか、どうやって撮ろうとか、そういうことを考えずにカメラを持って出かける。そういう時は、持ち歩く荷物はできるだけ軽い方がいい。財布とスマホ、煙草とハンカチ。カメラはLeica M Typ240、レンズは愛しいNOKTON Classic 35mm F1.4。それと、近くを撮るためのクローズアップフィルターと外付けファインダーをバッグに入れておく。何の写真を撮ろうか決めずにふらふら歩くときは「写真を撮る」ということがその目的になる。歩きながら「いいね」と思ったものがあると、バシャっとするわけだ。俗に言うスナップ写真である。スナップ写真の定義はひどく曖昧だが、ふらふら歩いて気軽に撮ることが、どうやらそれに当てはまるらしい。三脚を立てたりライティングをしたりして撮る写真以外は、もしかしたら全部スナップ写真になるのかもしれない。

NOKTON Classic 35mmで撮るスナップ写真02

LEICA M Typ240 / Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 SC

NOKTON Classic 35mmで撮るスナップ写真03

LEICA M Typ240 / Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 SC

NOKTON Classic 35mmで撮るスナップ写真04

LEICA M Typ240 / Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 SC

NOKTON Classic 35mmで撮るスナップ写真05

LEICA M Typ240 / Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 SC

NOKTON Classic 35mmで撮るスナップ写真06

LEICA M Typ240 / Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 SC

花や植物ではなく、街を歩いて写真を撮っていると、建築物やその造形のディテールに強く反応することが多い。これはいいデザインだな、このラインが素晴らしい、光の反射がエロティックだ。そんな風にマニアックである意味変態的な感性で、街の造形に反応していく。コンクリートでできた物言わない建物を地面スレスレのローアングルで撮りながら「うぅ〜〜ん、いいねぇ〜」と独り言を言っていたら、これはもう完全なる変態だ。ちょっと君!とおまわりさんに職質されても文句は言えまい。どんなに感極まっても、人がいる場所での変態的な独り言は禁物である。

NOKTON Classic 35mmで撮るスナップ写真07

LEICA M Typ240 / Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 SC

NOKTON Classic 35mmで撮るスナップ写真08

LEICA M Typ240 / Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 SC

NOKTON Classic 35mmで撮るスナップ写真09

LEICA M Typ240 / Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 SC

普段素通りしていた景色の中にも、アングルを変えてみると思いもよらない魅力的な世界があったりする。姿勢を低くしたり、上を見上げたり。正面ではなく少し違った角度から物を見ることで、新しい造形が見えてくる。

NOKTON Classic 35mmで撮るスナップ写真10

LEICA M Typ240 / Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 SC

VMマウントのNOKTON Classic 35mmは、コシナで製造を終了してしまったと思っていたら、どうやら設計を改良したver.2が発売されたようだ。このレンズはライカで使っても心地いいが、α7R2にヘリコイド付アダプターで付けて使うのもかなり快適だった。開放で撮るのがいいと評判のレンズだが、開放だとどうしても滲みが出てしまうので、僕の場合絞りは1つ絞ってF1.7まで。屋外でよく使うのはF2、F2.8、F8のどれか。コンパクトで、楽しくて、コスパのいいレンズ。シングルコートはオールドレンズのような色調を再現してくれる。オールドレンズと違って新品で買えるので、実際のオールドのようにコンディションを気にせず買えるのも嬉しい。

街のデザイン、特に建築のデザインには感心するものが多い。例え世間の注目を浴びなくても、人知れず長くそこに存在しつづけ魅力を持ち続けているものを見つけると、その造形がサプリメントのように脳の内側に染み渡る。