焦点と非焦点

2018.10.05

α7RⅡとSuper Takumar 55mm F1.8作例01

SONY α7R2 / PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

タクマーというまるでダンプカーのような名前のオールドレンズで写真を取り始めて、その持ち味にすっかり魅了されてしまった。50年以上前につくられた国産のレンズである。マウントはM42スクリューマウントで、現行のミラーレスカメラにマウントアダプターを介して取り付けることができる、オールドレンズの代表のようなレンズだ。生産数が多かったようで価格が恐ろしく安い。

半世紀も前のレンズで写真を撮っているという趣がある。撮れる写真もどことなくしっとりとして、なんとも言えない趣がある。光の角度を少し考えてやらないと、思い通りに撮らせてくれないレンズだが、暗めの室内でも肉眼で感じた空気感を上手に拾ってくれる。

α7RⅡとSuper Takumar 55mm F1.8作例02

SONY α7R2 / PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

α7RⅡとSuper Takumar 55mm F1.8作例03

SONY α7R2 / PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

α7RⅡとSuper Takumar 55mm F1.8作例05

SONY α7R2 / PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

α7RⅡとSuper Takumar 55mm F1.8作例04

SONY α7R2 / PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

開放近くで撮ればピントの合った中央部とふんわりとぼけた周辺が、ノスタルジックでとてもいい雰囲気を出してくれる。レンズによって湾曲されたラインは、あえて補正しない。フィルム時代の写真を感じさせるこのレンズの味は、1,000枚以上撮っても飽きずに楽しめる気がする。

α7RⅡとSuper Takumar 55mm F1.8作例06

SONY α7R2 / PENTAX Super Takumar 55mm F1.8

モダンなレンズと違ってピントの合っていない部分は、像が流れたり、2重にぶれたりとあっさりと破綻してしまう。F8に絞ってもその破綻は確認できるほど。現在のレンズと比べると少し乱暴にも感じられる。ピントが合っている部分だけ大切にして、他はまぁ写ってればいいんじゃないの?と割り切った感じが逆にいいのかもしれない。半世紀前につくられたこの不器用なレンズは、あれもこれも大切にして、結局何が一番大切なのか自分でもわからなくなってしまった現代の我々に、大切なマインドを教えてくれる。

α7RⅡとSuper Takumar 55mm F1.8作例07

SONY α7R2 / PENTAX Super Takumar 55mm F1.8